障害者の力をインバウンドに活かす手裏剣

障害者の力をインバウンドで宿泊施設の売上向上につなげる
多言語アンケートつき独自大手裏剣のOrikenを提供開始

　株式会社アルトエイジ（横浜市保土ケ谷区、代表︰馬場潤）は、24年6月7日にホテルなどの宿泊施設向けに独自大手裏剣つき多言語アンケート「Oriken」の提供を開始する。障害者が作成するオリジナルの折紙の大手裏剣「Oriken」を活用して、宿泊施設の売上向上や地方への誘客も目指す。

　今回多言語アンケートと一緒にご提供する独自大手裏剣の「Oriken」は、15cm四方の折紙ではなく、一般的な印刷用紙を使用して大きくしている。

左側がOrikenで、右側が15cm四方の折紙で制作したもの

　手裏剣に使用しない余白で尖端部を補強しており、完成時には画像が現れる。この折紙では折線を予め薄く印刷してあるため、障害者の方でも折りやすくしている。（実用新案登録済）

（注）左右の青直線に沿って切るのは切りやすいが、完成時に隙間ができやすい。逆に緑線に沿って切ると、完成時キレイに仕上がりやすい。また中央の赤線に沿って切って上下に分けてから、折り進める。

　忍者好きが少なくない訪日客に対して、①宿泊施設チェックアウト時などに、障害者手作りのOrikenの実物を差し上げて、アンケート回答を依頼すること、②アンケート回答後にOrikenのPDFを進呈して、帰国後に印刷して自ら作ったり、投げたり、飾ったりできると伝えること、③英語を含めて10言語対応とすることの3点によって、回答率も向上させる。
　そして、そのアンケートの活用によって売上向上を目指す。まず、宿泊客が当施設で宿泊を決めた理由を多言語で聞くことによって、出身国別の当施設の魅力の感じられ方を把握できる。これによって、Booking.comなどのサイトでの謳い方を改善して申込率向上につなげられる。

　またアンケート回答後に、宿泊客の好みの画像を盛り込んで個別に作成するカスタマイズ版の制作も6000円（税込）で請け負う。そしてカスタマイズ版を勧める過程では宿泊施設の人的負担は発生させないが、6000円のうち消費税分を除いた5454円の4割となる2181円を施設に還元する。
　現在障害者雇用でもB型就労支援の場合、実質的な時給は250円程度となっている。その点オリケンは1個220円（税込）で宿泊施設に卸させて頂くことで、障害者の方に最低時給を支払うことが可能となった。宿泊施設にとってはオリケンの提供によって信頼感やアンケート回答率をさらに上げられるメリットもあるが、カスタマイズの代金を還元することによって、宿泊施設の売上向上にも資する。
　同時に、宿泊施設に対する満足度が落ちないように、満足できない場合の無条件の返金保証もつける。その場合もPDFの複製の容易さを踏まえ、提供したPDFの返却は求めない。
　さらにこのカスタマイズ版の制作においても、将来的には障害者を採用していく。ただし、こちらも制作能力の確保が必要となるため、当初は特に希望する宿泊施設のみで開始し、制作能力を高めながら徐々に受託する施設を増やしていく。

　それに加えて、アンケート回答時のメールアドレスについて、宿泊客本人から許可された場合にはメルマガの送信を行なうように宿泊施設に勧める。そしてそのメルマガでは、アンケート内で質問した旅行の目的に近い内容で配信することによって再来日を促しやすくなる。特に地方に系列宿泊施設がある場合は、自然が好きなお客様に対してその地方の情報を配信することによって、地方への誘客もしやすくなる。これによってオーバーツーリズムを避けるべく「都市から地方へ」の誘客を主導する観光庁の方針にも沿っていくことが可能になる。
　ただし、ヨーロッパなど訪日客の出身地域によっては情報の扱いが非常に厳しくなる。そのため、アンケートとそれ以外での情報配信を厳格に分けている施設もある。それを踏まえて、メルマガ配信については施設の方針に合わせる。

　最後に、このOrikenは多くの宿泊施設でご提供すると、障害者の方の雇用を増やせる。ところが、提供場所が多くなりすぎると宿泊客にとって新鮮味が減り、長期的には魅力を感じられなくなってしまう惧れがある。そのため状況を見ながら、提供施設は最大でも1割程度にとどめるようにする。

■提供の流れ

① 弊社から宿泊施設に手裏剣を220円/個（税込）でご提供。

② 宿泊施設のチェックイン時かチェックアウト時に、訪日客の方に手裏剣とその説明文を進呈。説明文の中で手裏剣の由来を簡単に説明した上で、アンケートに回答して頂くと進呈した手裏剣のPDFも進呈する、そのため帰国後に自ら作ったり投げたり飾ったりできると記載して、回答率を高める。

③ 宿泊客の方にアンケートで回答して頂く。

④ 回答して下さった方にお送りするお礼メールの中にPDFのURLを記載し、ダウンロードできるようにしておく。またその下にカスタマイズ版をお勧めするご案内文を記載。なおこの過程は自動。

⑤ カスタマイズ版に申込まれた場合は、ご希望の画像や記載文字を送信して頂いて作成。なお送信後確認して頂いて、1回は修正を承る。

⑥ 完成したPDFをメールで納品して、ご満足頂けない場合は無条件で返金。またご提供するのがPDFで複製が容易なため、キャンセル時でも返還を求めない。このような保証をつけるのは、万万が一でもお客様に不満が残った場合に、宿泊施設に累を及ぼさないため。

⑦ カスタマイズ版の売上から消費税分を除いた4割を宿泊施設に還元。

●オプション
・カスタマイズ版PDF制作
宿泊施設側の追加料金は不要。なお、この受託過程には宿泊施設の人員は介在させず、人的負担も増やさない。具体的には、アンケート回答のお礼として送信するメールの後半で案内する。
そして1件受託するごとに宿泊客から頂く6000円（税込）の代金のうち、消費税分を除いた5454円の4割である2181円を施設に還元する。また宿泊客が満足できなかった場合は6000円は返金するが、送信したPDFの返却は求めない。なおそのキャンセル分は施設への代金還元分にはカウントしない。

　さらに、日本語での名入れを追加でも承る。カナだけなら1人につきプラスで500円（税込）、漢字とその意味、カナまでならプラスで1000円（税込）で受託する。そしてその際は可能な限り良い意味の漢字を使用する。ただし、スペース上Oriken1つにつき4人分までとする。